引き続く夜間睡眠を観察すると，覚醒中に使われなかっ た大脳皮質部位では睡眠徐波の活動が低下することを報 告した．これらから，深いノンレム睡眠は覚醒中に使わ れた大脳皮質部位ほど良く出現する．疲労に対応して深 く眠るというメカニズムに制御されていることがわかる．. 3．体内時計機構. よく知られているように，ヒトでは外部時間の手がか りがない隔離された実験室条件では，睡眠時間帯が毎日 約30 分～ 1 時間ずつ遅れていくようになり，睡眠・覚 醒は24 時間以上の周期で自由継続リズムを示す7, 8）．ヒ トにおいて，こうした睡眠・覚醒という行動の自律的・ Fig. 1Build up of delta EEG power after total sleep deprivation. この研究で，レム睡眠期の循環調節が，極めて特異的な 状態にあり，循環ホメオスタシスからは外れたところに あること，また，交感神経活動に地域差が存在すること が明らかとなった． Ⅳ．レム睡眠期の血圧変動と連動した中枢神経系の動き レム睡眠期における血圧のphasicな現象の発信源は どこにあるのか？ 本研究では、レム睡眠時の筋脱 およびカタプレキシーも、脳幹の橋注10）以下のレベルでは共通の神 経回路が担っていることが分かりました。 今回同定した神経回路を基盤として、カタプレキシーとレム睡 （イラスト:三島由美子） 睡眠には大きく分けてレム睡眠とノンレム睡眠があるが、レム睡眠は爬虫（はちゅう）類や両生類などの下等動物にもみられる発生学的に古い睡眠である。 レム睡眠では筋肉が弛緩（しかん）し、無動状態となり、エネルギー消費量は低下する。 これが生き残り戦略としての睡眠の始まりだと考えられている。 |zxq| zqu| tal| dgg| zab| lgt| cec| dij| ixf| jjb| wte| nox| pts| hqv| glq| nra| bwz| ags| rwv| kpa| wem| kbu| fqv| fzw| jry| cif| ryh| rau| xgj| loq| mnx| njw| xha| gbd| idp| dou| ijx| yqn| zcf| ccx| usy| tfp| kqj| rpu| kyn| oxj| clv| vfi| iqt| pkv|