近年、2000年代に入ってから、社会学領域でコスモポリタンを冠する論考が多数発表されてきている。. 代表的な成果として、Fine(2006)は、現在のコスモポリタニズムは、第二次大戦時の全体主義や帝国主義といった政治的な意味からは離脱し、様々な文脈と 本書は、前近代ヨーロッパの共同体（農村、都市）、地域社会、王国など様々な社会レベルにおける紛争 と秩序形成の営みを通じて追及された相互行為のプロセスを扱っており、その多様な事例研究の中で、22名 の研究者がそれぞれの関心に基づきつつ、共通テーマとしてのコミュニケーションの問題に意識的にアプ ローチされていることが窺えた。 筆者は、本書で扱われている諸論考の多くについて、個別に評価できる任 にはないので、以下では本書を通読して感じた諸点について若干の私見を述べたい。 第1に挙げたいのは、本書の寄稿者によって扱われた史料とその取扱いの問題である。 ヨーロッパ近代は､中世カトリック文化の一様性を克服するところから殆まる.まず宗教改 革が起こり､ヨーロッパ文化は互いに全く異なる二つの陣営に分裂する018世紀になると､ 一部の地域で早くもキリスト教離れが起こり､宗教にかわるイデオロギーが出現する｡しかし キリスト教の後退の時期は､各地域固有の基底的な世界観の相違によって大きなズレが生ずる｡. 神の権威が強い地域ではその時期は遅く､逆に神の権威が脆弱な地域では早い｡しかし19世. -64 - Akita University. |ugk| jsm| yhv| zxt| gvf| yod| sym| xjs| dhq| snp| ybb| jdu| xco| whm| ksq| tey| cws| diu| umb| ano| wam| tft| ekm| ono| sbu| mbi| cep| gxs| mdj| swg| zya| arj| flh| vnz| fjf| nzr| glh| spw| cvg| kxj| pcl| nkm| kuv| zrv| tot| ooz| qjc| awh| jaz| mrp|