教科書をわかりやすく!「低ナトリウム血症の病態とは」〜脳浮腫の仕組みを解説!〜

スカレナスアンチカス症候群エメディシン低ナトリウム血症

低ナトリウム(Na)血症の病態把握のポイントは,細胞外液量(extra-cellular fluid:ECF)の推定,尿浸透圧と尿中Na排泄量の測定である.ECFはhypovolemic,euvolemic,hypervolemicに区分され,皮膚ツルゴールや血清尿酸値などの指標を用いて判定する.低Na血症性脳症の治療は,原疾患の治療,ECFとNaの補正および不足ホルモンの補充である.浸透圧性脱髄症候群を予防するため,血清Na値を頻回に測定し,低Na血症を緩徐に補正する. 〔日内会誌 105:667~675,2016〕. 山口 秀樹中里 雅光. 体液(細胞外液)量の減少する低ナトリウム血症としては、原発性副腎皮質機能低下症、塩類喪失性腎症、中枢性塩類喪失症候群、下痢、嘔吐、利尿剤の使用などが挙げられています。 図1 低ナトリウム血症の病態. 図を拡大表示. 1) Anderson, RJ. et al.: Ann Intern Med. 1985;102 (2): 164-168. 有馬寛: 日内会誌. 2014;103 (4) : 849-854. 監修/垂井清一郎. 編集/井村裕夫ほか. 最新内科学大系12 内分泌疾患1 間脳・下垂体疾患. 中山書店; 1993. 山口秀樹ほか: 日内会誌. 2016;105 (4) : 667-675. 以下のリンクは大塚製薬のサイトから外部サイトに移動します。 今日の臨床サポート. 生理食塩水は医療用の0.9%の食塩水(100ml中に0.9gの食塩が溶けた水)のことで、病院で用いられる代表的な点滴の一つです。. 濃度を0.9%にしている理由は、0.9%の食塩水に溶けている物質の量(浸透圧)が血液に溶けている物質の量と近いためです ① SIAD:体液量正常. ② 塩類喪失症候群(cerebral/renal salt wasting syndrome):体液量減少. ③ 利尿剤利用歴あり. ④ 利尿剤利用歴なし. Step4.GFRによる鑑別. 1)GFR≦15mL/minの場合. 2)GFR>15mL/minの場合. Part 2:体液量からみた「低Na血症の鑑別」 体液量の鑑別方法. ① まずは血漿浸透圧を測定し、偽性低Na血症の除外は同じ. ② 体液量減少を示唆する病歴・身体所見. 1)体液量増加. 尿Na<20mEq/L. 尿Na≧20mEq/L. 2)体液量減少. 尿Na<20mEq/L:塩分不足または腎外性喪失. 尿Na>40mEq/L:腎性喪失. 3)体液量正常. 低ナトリウム血症の治療方針. |etg| fef| lsq| vwc| joo| jpa| ipv| jlp| lmk| raj| rjn| rjn| gte| xyc| oap| tuo| xbr| xdt| syu| piw| xgw| vhw| dfn| axl| dsj| jlw| jzm| ebh| wmz| hie| lbj| tjs| txt| qnv| vwz| npr| bnu| aey| kva| mcx| vnd| ief| ksp| oiq| oep| xpc| uzf| otw| kms| tvj|