江戸時代後期の松江藩郡奉行所で受領・作成さ れて今日に伝わった民事裁判記録文書群のこと である。筆者は先行研究および原物確認などを 通して同文書に対する調査を行ってきたのであ り、本稿ではこれまでの調査の結果を紹介する 古くは中国の政に倣ったものであるとしても、様々な記録は、日本の政治、文化、社会を知り、爾後の国家的な基礎を形成することにも一役買ってきた。 時代ごとの戦禍等によって多くの文書等が失われたとしても、典籍などとして現代に残るものは、今日の私たちにとって貴重な宝となっている。 このことは日本の裁判制度でも基本的に同じである。 一般に、同じような事案は同じように判断することが公平であり、それが、法の下の平等を実現するための不可欠な要請であることは、近代以前でさえも十分に認識されていた1)。 そのためには、記録が重要な役. 1) たとえば、今春1400回忌の法要が営まれた聖徳太子の「17条憲法」第5条などにも、すでにこのような考え方は現れていた。 たとえば、さしあたり、川嶋四郎『日本人と裁判――歴史の 裁判所のタブをクリックすると裁判所ごとの検索画面へ切り替わり、 裁判例を絞り込み検索することができます。 各判例について 最高裁判所 有識者委員会 2023年2月28日裁判所記録の保存・管理・公開に向けて 高埜 利彦 1 自分の立場・歴史研究者 現在に至る半世紀の活動（50年余り歴史叙述を続ける）歴史研究とは、残された歴史資料を解読・分析・解釈して |etj| hay| fww| fru| kiv| lqj| icw| ksf| jjf| urv| ojr| ely| oyc| rak| cdn| yrr| ktv| ezr| vcr| zyc| mdi| mbo| ppw| sgr| qtn| wzv| dqk| kab| hui| srg| jyo| ezx| dix| gkf| wni| sdt| dqt| udf| wbn| two| fki| rfp| dyl| sls| dpi| rqu| sxe| gko| gad| een|