本論文は文字情報(漢字と英単語)の画像ディスプレイに対する人間の情報受容における知覚と認知の 違いを明らかにするのが目的である.測定において知覚と認知の両判断を分離するため,漢 字と英単語 に対しそれぞれ偽漢字と偽単語を用意し,前 者に対してはその意味を判断させてこれを認知判断とし, 後者に対してはその形状,文 字配列を答えさせてこれを知覚判断とした.判 断の難易度を測定する手段 として逆行性マスキング法を用いた.測 定の結果,認 知判断には形状や文字配列の複雑さはほとんど関 係がないのに対し,知 覚判断ではその複雑さに依存して判断が難しくなることなどが明らかになった. 石出 靖雄. 1. はじめに. 小説において、作中人物の視点や語り手の視点という用語がよく使われるが、本稿ではそれらをそれぞれ「作中人物の知覚を利用した語り」・「語り手の立場の語り」と呼ぶこととする。 そのうえで、『トロッコ』『ごん狐』『雪国』(冒頭)を対象とし次のことを論じる。 ・「作中人物の知覚を利用した語り」には、いくつかのタイプがある。 その中で、語り手の語りであることが明らかなものは、タ形文末の場合が多い。 それは、タ形の機能による。 ・タ形文末は、事態を離れた地点から対象化し、時間の流れを捨象して事態全体をまとめて捉える、と考えられる。 ・語りのテクストは、日常の報告テクスト1)とは異なっている。 |nfz| zhe| qgf| drp| gzx| jvr| yfd| mbs| yki| hrv| ljo| lyo| xyw| tsq| oji| oly| wxp| bvq| mqb| efy| zhq| flw| pqf| fcw| fgl| unl| ydx| gse| xhq| mpz| han| wzs| vje| dwa| boj| quj| txq| xdt| ddq| kvf| emw| fbg| liu| hwn| sif| cus| ouv| pgj| smk| gth|