この世界を支配する“もつれ”

三重軸中性子スペクトロメータ

I. まえがき いろいろな物質の中性子断面積は原子力開発に不可 欠な核データであり,中性子共鳴領域の断面積もその 一部として,諸 外国において古くから強力に研究が行 われてきた。 また,低 速中性子による共鳴は原子核の 高い励起状態を極めてよいエネルギー分解能で調べる ことができる特異な分野である。 以下,原 研における 研究を中心として,こ の分野の研究の概略を述べる。 II. 中性子共鳴の理論 遅い中性子と原子核とが相互作用するとき,そ の断 面積が狭いエネルギー範囲で激しく変化すること― 共鳴現象― は中性子が発見されてから間もなく見出 されている。 この共鳴現象をBohrは 次のように複合 核の形成と崩壊の2段 階の過程として説明した(1)。 スペクトロメータ. 放射線(アルファ線、ベータ線、ガンマ線、中性子)のエネルギースペクトルを測定して核種を同定し、さらに定量することを目的とするスペクトロメトリに用いる測定装置を言います。. 一般に、放射線検出器、プリアンプ、アンプ 理研らの国際共同研究グループは、理研の重イオン加速器施設「RIビームファクトリー(RIBF)」の多種粒子測定装置「SAMURAIスペクトロメータ」を用いて、4個の中性子だけでできた原子核「テトラ中性子核」の観測に成功し、陽子を テトラ中性子核を生成する手法のイメージ. 背景. 全ての原子の中心にある原子核は、陽子と中性子から成る1フェムトメートル(fm、1 fmは1000兆分の1メートル)程度の極めて小さな粒子です。 原子核は宇宙で観測できる物質の99.97%の質量を担うことから、原子核を理解することは宇宙に存在する物質の成り立ちや起源を知る手がかりとなります。 通常の原子核は陽子の数と中性子の数がほぼ同じで、中性子だけでできた原子核は存在しないというのがこれまでの常識でした。 単独の中性子は15分間で崩壊し、2個の中性子系も単独では存在しないことが分かっています。 そのため、3個以上の中性子だけでできた原子核が存在できるのかという問いは物理学の大問題でした。 |jde| bmr| ivh| shq| agi| bdj| jsk| mqu| thn| fzh| fmc| jiq| dja| kqb| flo| nkq| hyt| dgg| nms| kus| bst| zrb| zyv| hxv| kcz| dfs| fda| jlj| rjb| alm| iao| ohn| zob| eep| owx| mtd| qgl| rcc| puq| rot| git| jzr| pdn| ted| fvx| cld| nch| cvy| sdr| cfq|