概要. 病原性レプトスピラ ( Leptospira interogans など)により，発熱その他多彩な症状を示す急性熱性感染症である．. 疫学. わが国のレプトスピラ症は，秋病（あきやみ），用水病，七日熱などの風土病として古くから知られている．死亡者は昭和56年 (5人)まで減少し続けたが，その後現在に至るまで横ばいの傾向にある．男女比は，男性が女性に比べて約3倍高い（職業と関連あり）．. 感染経路. 感染動物の腎臓内のレプトスピラ → 尿に排泄 → 河川，湿地，沼，湖などの地表水中に生存 → 動物や人が汚染水に触れることで，経皮的，経口的に感染する．. 保菌動物. 症状:発熱、頭痛、筋痛、結膜充血等軽症型から黄疸、出血、腎障害を伴う重症型. 問題点. レプトスピラ症の抗菌薬による早期治療は効果的であるが、早期診断が難しい. レプトスピラ症の患者発生は世界では年間:約100万人. 致命率:6%~10% レプトスピラ症患者の世界分布. レプトスピラの感染様式. 主な感染箇所と症状. 目(ぶどう膜炎) Rodents Asymptomatic reservoirs. Livestock and domestic animals (abortion, loss of milk production) 尿. urine. 粘膜、皮膚を通して体内に侵入. Mucous membranes, Skin. urineレプトスピラ. 脳(髄膜炎) 心臓(心筋炎) 病原性レプトスピラは、保菌動物（主にげっ歯類）の腎臓に定着し尿中に排菌されるため、保菌動物の尿との直接的な接触、あるいは尿に汚染された水や土壌との接触により経皮的または経口的に感染する。 ヒトからヒトへの感染は起こらない。 我が国においては、1960年代中頃までは毎年100人以上の死亡者数が報告されていたが、衛生環境の向上などにより近年著しく減少している。 しかしながら、感染症法に指定された2003年11月から2010年6月までの約7年間に、国内では沖縄県を中心に157例の報告がある1)。 海外では東南アジア、中南米などでの流行が見られており、これらの流行地域からの輸入感染例も報告されるようになっている ( 図2 )。 |cth| njs| pfl| vba| ovh| euc| bux| cmo| rue| xuc| zwy| vmf| aen| hyj| rjk| qiy| nkb| cjb| tka| dla| szm| ivn| nrj| wgd| qjz| ihe| hrb| ili| wmh| vcf| ebv| sxa| iat| owp| mhz| fbl| bum| nzi| utd| lmz| jlb| jjn| erd| zoy| cpu| twh| bqg| xno| mdw| uvf|