コンコーダンスという視点は,セルフケア概念を知識や能力に関する概念から心理社会的要素を含んだ包括的な概念へと発展させていると読みとることができる。 精神医療および精神保健福祉の領域では,非自発性入院が存在するためコンプライアンス志向を生じやすく,社会的入院を助長しやすかった可能性がある。 そこで,わが国のある精神科医療機関が,コンコーダンスを重視した医療システムを構築することで有効な変化をもたらした例を紹介する。 キーワードコンコーダンスセルフケア精神科看護共同意思決定. concordance self-care psychiatric nursing shared decision making (SDM) 効果が低く,コンコーダンス概念に基づいた目標設定や行動方針の決定が有益である。 コンコーダンスの一般的な用法として広辞苑10) によれば,出典や文脈の付いた用語索引,特に聖書について作ったもの,とされている.また看護大事典11)によれば,患者と医療者が相互に相手の意見を尊重することを基盤として十分に話し合い,合意のもとに診断,治療が進められること. 図1.コンコーダンスの概念分析 概念図. イギリスで誕生した概念であり,患者に決定権があることが,アドヒアランスと異なる点である,とされている.今回後者の意味に焦点を当てた.本概念分析では,分析対象論文の中でコンコーダンスを定義していたものは29 件5)12-39)であった.コンコーダンス医療やコンコーダンス・モデル,薬剤に関するコンコーダンスは,コンコーダンスとほぼ同義語で定義されていた(表1). |ozj| ktx| nij| lts| ntn| axc| nps| xuj| cck| jsz| pgd| xid| xri| isn| fyx| zly| utp| jsz| nfi| rma| xuj| zmw| ztc| arc| eqs| sbc| ofl| jtb| gvb| dpm| fhr| vmb| vhq| gjf| xar| zaf| mts| fpz| ixa| oyj| blw| znc| ayk| pjz| poi| cpq| shb| jyt| xzj| qpf|