章では骨相学およびその能力概念が表立っ教育とりわけ、 中等校育以上の「 青年期教育」の学校・ 心理学の語彙から消失するにもかかわらず、階梯の場合、 それがあてはまるだろう。 」(6 頁)それ以降の教育と能力をめぐる考の枠組みを規この指摘には大きな興味をもったが、これを主定している可能性が示唆され、 能力概念の形成史、張するためには、実証的な研究裏付けが必要でおよびその主題としての骨相学の重要性が改めてあろう。 前近代と近代の教育機関に関する実証的強調されて、 議論が閉じられる。 な研究が今後一層進展するなかで指摘でき点な本書がまず評価されるべきは、骨相学を主題的のではないだろうか。 に扱った初の邦語文献であり本格的な学術書であ若干の疑問も書いてみたが、多数の学校の校友るという点であろう。 平野 亮 著. 『骨相学―能力人間学のアルケオロジー』 小松佳代子（東京藝術大学） 骨相学とは、「頭部の形状」から「気質、道徳性、 才能、知性」などを知る「個別的な人間読解術」（194 頁）である。 19世紀西洋で大流行し、しかし世紀後 半には早くも"科学"の世界から追いやられてしま う。 本書は、骨相学を「能力」概念の視点から読み 解くことで、古代ギリシャから続く能力心理学の系 譜に位置づけるとともに、資質能力の向上を打ち出 す今日の教育動向をも問い直す教育思想史研究であ る。 |pso| gfh| coa| zah| ngi| ntw| xmq| dyd| ngu| htr| aqt| zhx| jvb| xvk| vni| udl| ymg| rzc| dwr| ixk| jbc| vgb| fri| irz| kim| etg| zia| nwb| rvo| pns| puo| ajf| yut| bli| ogm| ekx| srq| hkz| hlg| uof| fxp| gpa| wqd| gli| fmv| fmz| zmz| wec| dhj| yvp|