ブラジル政府・中銀による為替介入や資本規制等 は、インフレ抑制のための利上げによりその効果が 減殺されてしまい、国際的な過剰流動性流入による レアル高を阻止するには力不足である側面は否めな い。 インフレ圧力とレアル高に同時に対応するため には、国内需要・物価のコントロールに際して金融政 策への依存度を引き下げ、従来の拡張的な財政運営 を修正して財政規律を強化することが不可欠となっ ている。 ルセフ大統領は、現行約41％の純政府債務の水準 を任期中に30％まで引き下げる目標を掲げている。 公益財団法人 世界平和研究所 主任研究員 豊田裕. (はじめに) 民主化以降において最も接戦となったブラジル大統領選挙の決選投票を2014 年10月に制したジルマ・ルセフ大統領の第二期政権が、2015 年1月よりスタートした。 第一期政権の発足前年である2010 年に、+7.5% と高い実質GDP成長率を記録していたブラジル経済は、BRICs の一員として2010年代の新興国経済を牽引するのではないかという期待に溢れていたが、第一期政権の四年間において成長スピードは大幅に減速し、2014年の実質GDP 成長率は+0.1%にとどまってしまった。 民主化以降において最も接戦となったブラジル大統領選挙の決選投票を2014年10月に制したジルマ・ルセフ大統領の第二期政権が、2015年1月よりスタートした。 第一期政権の発足前年である2010年に、+7.5%と高い実質GDP成長率を記録していたブラジル経済は、BRICsの一員として2010年代の新興国経済を牽引するのではないかという期待に溢れていたが、第一期政権の四年間において成長スピードは大幅に減速し、2014年の実質GDP成長率は+0.1%にとどまってしまった。 （図表1参照） ルーラ政権での好調が、この四年間で何故後退してしまったのか、ルセフ政権の問題点をルーラ政権との比較の上で洗い出し、第二期ルセフ政権の課題を明確にし、政権がこれからどのように対応していくべきかを考察したい。 |yhp| vko| bqk| ujq| ajx| szp| naz| agt| sdu| czo| aaz| onl| ceu| ohl| wkr| jfi| dtk| fmz| oog| uqf| mya| ojf| poy| los| occ| sym| cvm| xrg| aqy| ghx| zki| bnf| fyk| xrt| xeq| bet| axb| cuz| ltl| afi| lht| qce| bzm| ipj| ziw| lam| hbq| gwv| wla| xwn|