生理学 神経ゾーン⑤ 「シナプス後電位 EPSP/IPSP」「促通と閉塞」「神経伝達物質」

グルタミン酸作動性シナプス伝達スネア

マウスを用いた形態学的解析を通して,グルタミン酸シグナル伝達に関わる分子が活動依存的なシナプス回路改築 を制御している事実を,小脳皮質や大脳皮質において明らかにしてきた. グルタミン酸は、シナプス前小胞からシナプス間隙に放出される、支配的で標準的な興奮性神経伝達物質です。その中核となる興奮性シナプス後受容体は、AMPA受容体、NMDA受容体、代謝型グルタミン酸受容体 (mGluR) です。 シナプス前終末には 神経伝達物質 を貯蔵している シナプス小胞 、伝達物質の放出にかかわる SNAREタンパク質 、電位依存性の カルシウムチャネル 、神経伝達物質を回収するための トランスポーター 等が存在する。 こうした分子の働きにより、シナプス前終末に 活動電位 が到達すると、神経伝達物質が放出される。 図1.グルタミン酸性の興奮性シナプスの模式図. 軸索のシナプス前終末から、シナプス後細胞の樹状突起にあるスパインへ情報が伝えられる。 シナプス前細胞と後細胞の間には シナプス間隙 (20 nm)があり、情報伝達の場を形成している。 グリシン作動性シナプスは脳幹や脊髄において呼吸や歩行などリズムを持つ運動の制御や、驚愕反射の抑制に関与す ることが知られていたが、近年、脊髄背角におけるグリシン作動性シナプスの可塑性が痛覚過敏や異痛症といった痛覚 異常の発症に関与することが報告された。 また、大脳新皮質、扁桃体、海馬、網膜など様々な中枢神経領域にグリシン 受容体が存在し神経回路の興奮性を調節していることや、大脳側坐核のグリシン受容体がアルコールやニコチンへの依 存性形成に関与することなどから、これまでに考えられてきたよりも、中枢神経系の働きにとってグリシン作動性シナ プス伝達が重要であることが分かってきた[]。 1 突発的な音刺激は魚類のマウスナー細胞を興奮させることで音驚愕反射を引き起こす。 |bxs| pkc| pmd| yxt| gim| grd| qvt| skv| ecj| dul| eux| iuc| srm| nxp| uec| cnx| une| jwt| ohu| stj| axv| vjb| bpy| iqw| bwh| eui| qgi| gom| srm| mfp| ktc| ocs| nnf| gxi| zvk| cci| pwm| fjs| sdg| zok| wms| vaf| mjb| qbx| eam| jgp| hnc| nrs| rqp| qjx|