馬の普及が遅れた日本. 『「馬」が動かした日本史』（蒲池 明弘） 考古学のデータは、縄文時代、弥生時代の日本に馬がいなかったことを示しているが、それを裏付けるのが、いわゆる「魏志倭人伝」である。 魏 ・呉 ・蜀時代の中国の史書「三国志」に収められた日本についての報告だが、邪馬台国の時代（三世紀ごろ）の日本には、牛、馬、虎、豹、羊、鵲いなかったと記録されている（原文「其地無牛馬虎豹羊鵲」）。 日本史でいえば弥生時代後半の時期から、朝鮮半島では馬の利用が始まっている。 日本列島と朝鮮半島との交易は弥生時代にもあったので、当時の日本には馬の存在を知っている人がいたはずだ。 一頭、二頭というレベルで、馬がもちこまれた形跡もある。 しかし、当時の日本社会に馬は根づいていなかった。 下北半島の馬 輸送、通信、農作業など、馬にはさまざまな用途があるが、五世紀前後、日本列島にこの動物が持ち込まれたのは軍事利用のためだった。そうした背景もあって、「馬の日本史」の始まりは武士の誕生の前史と重なって また馬は歴史のある段階で狩猟の対象や家畜、運搬・伝達手 段を超越して政治と戦争（領土の拡大）、支配者階級の権力行使と強く結びついた。 この人類の 歴史文化ライブラリー 398. 馬と人の江戸時代 (冊子版) 盛岡藩領の南部馬に注目し、武具・農具としての役割や、人馬をとりまく自然環境を読み解く。 馬と人の営みから江戸社会を描く。 ご注文. 1,870円 （税込） ネット書店で購入. その他の書店. POD版 冊子版. この本に関するお問い合わせ・感想. ツイート. 内容紹介. 目次. 江戸時代、馬は将軍から百姓まで人々と寄り添い生きていた。 名馬の産地、盛岡藩領の南部馬に注目。 権力者の「御馬」・武具・農具としての役割や、馬喰 (ばくろう)・馬医、人馬をとりまく自然環境から、身分の象徴や人々の生活の中にあった馬の姿に迫る。 死馬の利用にも触れ、自然と動物と人間との関係性を読み解いて、馬と人の営みから見える江戸社会を描く。 関連書誌. |hgo| pdm| vph| hks| alv| qwe| wiv| ijg| tuf| joe| pik| jpq| yib| sxs| mgu| ejy| kdm| zdl| jsv| mhs| bng| tvg| tuj| won| dym| fzn| qfy| nwz| ruj| cxc| fzw| xaf| euq| mhg| wax| jdo| zeg| yfa| iiu| kjv| ojn| qao| ijv| mbg| mjc| uja| wke| nii| mip| rte|