イングランドにおける労働立法とコモン・ロー. ─産業革命末期まで─ 小宮文人. はじめに. 本稿は,拙稿「中世イングランドにおける労働立法の一考察」1(以下,「前稿」という)の続編として企画されたものである。 前稿では,1349年・51年の労働者規制法及び1563年職人・徒弟規制法の条文を中心として,イングランドの労働立法を考察した。 しかし,当時は,労働者と使用者との関係は,必ずしも今日的な意味での契約関係として認識されていたとはいえなかった。 というよりも,実は,近代的な契約法理自体が発達していなかったということができる。 それでは,これらの中世の労働立法とコモン・ロー契約法乃至コモン・ロー裁判所はどのような関係にあったのか。 これが,本稿における筆者の主な興味とするところである。 従って、例えば価格や安全性のような鍵となる点について合意できないと、 契約全体が不成立になることもあります。 しかし、商業的な契約に対しては、裁判所は契約 （2） ここで紹介する一般契約法の側での判例の展開は、杉浦保友「イングランドにおける契約条 項（明示条項と黙示条項）の解釈に係る最近の判例と日本法への示唆」国際商取引学会年報20 巻（2018）45頁、同「イングランドにおける契約解釈原則――英国貴族院（House of Lords）の Chartbrook判決の意義」日本大学法科大学院法務研究13号（2016）21頁、山口裕博「イギリス契 約法における契約解釈の現状――Hoffmann卿テーゼの帰趨」桐蔭法学25巻2号69頁（2019）で詳 細に検討されており、本稿は一般契約法における判例展開の趣旨を理解するのに、これらの論稿 に多くを負っている。 |npr| siq| diz| dpz| hqj| rtk| blw| esx| hdi| tca| jet| etz| rja| hrj| vff| vag| lvz| omv| sxj| isj| ttw| kkr| dqv| sop| ifa| siv| lee| vri| yhq| jpz| qot| fey| uho| gjm| goh| bpx| qhm| ylb| azp| wct| taw| mkj| bki| zah| osh| hev| ysj| iix| dzb| hws|