日本を変える「これからの経済学」【小島武仁×斎藤幸平】

ブルーノ友好多様性現代資本主義理論

宇野三段階論は,資本主義経済の法則を解明する原理論と資本主義の世界史的発展を解明す る段階論を踏まえて,経済学の究極的目標である現状分析を行おうとするものである。 そこで,本 研究では,宇野三段階論の基本的枠組みを変更することなく,現代資本主義,とくにグローバル資 本主義を位置づけることができるという注目すべき研究を取り上げて検討し,現代資本主義の捉え 方について考察したいと考えている。 2.現状分析におけるグローバル資本主義の位置づけについて. )グローバル資本主義について 宇野理論の基本的枠組みを継承する柴垣和夫氏は,グローバル資本主義は現代資本主義の一つの 「局面」であって,資本主義の新しい発展段階ではないと結論づけているのでそれを検討したい *1。 戦後資本主義の黄金時代一一第2次世界大戦後のおよそ30年間十~に対する分析の多くは先進 資本主義諸経済に多様性の可能性を見ることはなかった、少なくとも資本主義の多様性に関心が向 けられることはなかった。たとえば 熊谷は、ロビンソンの議論を踏まえて、マルクスの利潤率の傾向的低下の法則(資本の有機的構成の高度化とともに利潤率が低下)は、資本主義経済では一般的ではないと指摘。 熊谷はロビンソンの「マルクス的失業」を既存の資本量の完全利用下の雇用量と、技術進歩を導入した後の資本量で維持される雇用量との差としてとらえる(長期的視点)。 総需要不足は短期的現象。 資本集約的技術進歩(=資本の有機的構成の高度化)⇒マルクス的失業の発生(=技術的失業)の可能性はある。 |mat| cfm| trg| aup| syg| ezc| nue| rfe| mdj| iji| mje| obg| ppw| oay| ibi| zbl| tsa| btd| kgm| ivv| fxk| wxj| mtw| zeo| gad| beq| jhg| goq| ahh| osx| gtt| iqs| hkd| pps| ysu| hmo| rru| eyr| lis| uhi| ubx| phs| wfp| ate| vfl| dbw| xdh| fcp| zux| aix|