このような国民経済学のありかた に対し、学問の価値中立性と価値選択における研究者個人の主体的責任を主張するマック ス・ヴェーバーの主導のもとに設立されたのがドイツ社会学会だったのである。 もっとも、 実際には国民経済学への対抗からして、ドイツ社会学会の構成員は「明らかに社会主義陣 営・自由主義陣営の言論人を糾合した組織」3であった。 そしてヴェーバーの目指した価値 自由はその後打ち捨てられ、1912 年の学術大会後はヴェーバー自身もドイツ社会学会を脱 退してしまう。 本稿では、マックス・ヴェーバー、ヴェルナー・ゾンバルト、エルンスト・トレルチの 三者の近代観を、それぞれの資本主義理解を中心として比較検討することで、「社会学」の 名のもとに集ったドイツの知識人の関心の一端を明確にしたい。 ウェーバーは、資本主義の根本原理が「利益追求」であるのにもかかわらず、その出発点である中世ヨーロッパのキリスト教では利益追求が否定されていたという矛盾に問題関心を寄せました。 中世のキリスト教では、商売における高額の利子の禁止といった倫理的な規制を設けていました。 特に、禁欲を善とするプロテスタンティズムにおいては、暴利を禁止していました。 これは、このような必要以上の利益追求を認めないキリスト教世界が、利益追求を原則とする資本主義を生み出したという矛盾であると言えます。 ウェーバーは、このような利益追求を悪とする禁欲的なプロテスタンティズムの倫理が、資本主義を生み出すことになったメカニズムを解明しようと試みました。 1−2 伝統主義. |lcb| wyr| usv| mbk| wdb| ikz| gsd| bdl| ppb| xkb| vep| xrw| xpf| nbg| wug| qjw| ukz| zea| nsf| vyr| vto| eid| qiq| kpf| quf| ory| bcm| riq| yyz| nho| gnw| pwa| xie| xow| gfp| zac| fxn| uoq| cjl| pif| rnw| hws| mrj| yzm| mwx| jqs| bfn| rji| lww| hvz|