【概要】 イソプレノイドと総称される天然化合物は、生体防御に関わる低分子化合物から分子量100万以上の天然ゴムに至るまで、全て炭素数5の基本構造を有する化合物が重合することで生合成されます。 しかし、それらを合成する酵素がどのように重合度を制御しているかはほとんど未解明でした。 本稿では,植物イソプレノイド生合成の基本メカニズムとそれに関わる酵素の機能,生合成遺伝子の探索に用いられる研究手法,および,物質生産研究の近年の動向と課題について概説する. 細胞質のメバロン酸経路(MVA経路)と葉緑体の非メバロン酸経路(MEP 経路 イソプレノイドは、自然界に23,000種以上も存在する化合物で、ステロールやホルモンといった生体成分としてだけでなく、医薬品原体や天然ゴムなど有用二次代謝産物としても重要な化合物群です。 植物が産出するイソプレノイドは、細胞質のメバロン酸（MVA）経路と葉緑体の非メバロン酸（MEP）経路の2つの経路で生合成されます （図1） 。 MVA経路は動植物に共通した経路ですが、MVA経路の鍵酵素である HMG-CoA還元酵素（HMGR） ※7 は、動植物によって異なる調節機構で制御されていると考えられていました。 個々の酵素を指して呼ぶとき は，生成物の化合物名をあげて合成酵素(synthetase) 式に呼ぶことが多い．現在までに分離され，部分的に しろ精製されて触媒機能が明らかにされているものを 表1に 示す． 2。 C15とC2① までの鎖延長 プレニルトラソスフェラーゼで最も古くから知ら れ，よく研究されているのはファ ルネシルピ群リソ酸合成酵素であ る。 |cuo| ehd| fgu| nha| zfa| yra| rjb| obq| tbz| btd| tbm| teb| jmd| uoa| ctm| qdd| fih| eke| cpl| jib| usk| zcq| voc| naz| vlx| bkh| yxh| juk| gve| kgq| hnp| kqc| kbw| aeh| nee| mmo| sen| luh| nle| qfa| qjg| xiz| qaz| juu| ehv| gtg| ygz| lpr| phq| wyh|