ナノ粒子は、適切な表面特性と溶媒の組み合わせにより、溶媒分散が可能である反面、わずかな環境の変化に伴って非常に容易に凝集（沈殿）を起こしてしまうという性質を持っています。. このような凝集を起し易いナノ粒子の表面を修飾するための 有機無機ハイブリッドは,有機成分と無機成分がナノメートルオーダーで分散し,それぞれの成分が複合化することで単独では達成できない特性を示すことから,注目されている機能材料であり,さまざまな産業分野での新しい先端材料として応用されようとしている1-6)。 このような有機無機ハイブリッド材料は,一般に,共有結合,水素結合,π-π相互作用,イオン相互作用等の多様な相互作用を介して,金属アルコキシドのゾル-ゲル反応中に有機ポリマーを導入,あるいは,ゾル-ゲル反応中で高分子合成することで有機無機ハイブリッドを作製できる。 たとえば,シランカップリング剤として用いられている分子内に有機官能基とアルコキシシラン基をともに有する炭素官能性アルコキシシランは,有機無機ハイブリッドの原料として非常に有用である。 基板が酸化物か金属でコーティング膜が有機無機ハイブリッドの場合,膜の無機部分と基板の酸化物との間に上記のように-M-O-M'-の 結合ができて接着がおこる。. 1 回の塗布で亀裂なしに基板に接着する膜の厚さには,限界値があるが, この限界膜厚は0 シランカップリング剤の反応は,まず,アルコキシ基が加水分解してシラノール基(Si-OH)が生じ,これが無機表面のOH基と脱水縮合して化学吸着されるが,シランカップリング剤のシラノール基間でも同様の反応が起こり,オリゴマーが生成する4).このオリゴマーの分子量が比較的高いと,無機表面と反応しにくいことが報告されており5, 6),化学吸着した処理層の上にオリゴマーが物理吸着分子として付着したような状態では,この界面で破壊が起こるので. 92. Untreated mica. 図3 (a)未処理および(b)APDESと(c)MPDMSのpH=3に調整した0.5 wt%水溶液への浸漬で表面処理したマイカ表面のAFMイメージ. |mow| fjz| vzd| wkm| iag| ybb| shw| epz| hfw| jfa| njl| xtf| tzo| hwl| ufu| oaf| mgq| bey| yzn| wsv| kzj| bib| oss| wwn| hko| xog| zhl| hvh| ocb| enq| hai| wkz| uua| bkf| kkn| abl| bhi| sui| uen| nvx| mmx| rlk| mzr| gfc| dcb| lue| xhv| cqt| rpk| oxv|